職種を比べる

営業からWebマーケターへ転職できる?実在求人で分かる3つの入口

営業からWebマーケターへ移る入口を現行求人3件で比較。直接マーケティング、イベント施策、Web広告営業の初期業務と必須条件から、応募対象になる求人を判断します。

目次を開く 6項目

営業からWebマーケターへ直接移れる求人はあります。ただし、現行求人を比べると、同じ「未経験歓迎」でも入口は一つではありません。

  • マーケティング施策を広く担当する
  • 法人営業の経験を使い、展示会・ウェビナーから入る
  • Web広告の営業と運用ディレクションを兼ねる

広告管理画面の操作だけを想像しているなら、営業経験を歓迎する求人と仕事内容がずれることがあります。職種名ではなく、入社直後の仕事を選びます。

現行求人3件では、営業経験の使われ方が違う

2026年7月13日に、企業が公開している採用ページを確認しました。

現行求人入社後の中心業務営業経験の条件この入口を選ぶ人
プレシジョン「マーケティング」オン・オフ施策、リード獲得・育成、データ抽出、パートナー折衝マーケ未経験歓迎。営業経験は歓迎条件施策実行からデータ、折衝まで広く担当したい
OKAN「イベントマーケティング」展示会・ウェビナー、制作進行、媒体、MQL・商談化率の改善法人営業3年以上と、改善施策を主導した経験が必須BtoB営業の経験を残し、商談を生む側へ移りたい
アクセルマーケティング「Web広告代理店営業」Web広告の戦略・運用ディレクション、KPI、顧客提案、新規営業対人折衝経験が必須。法人営業は歓迎営業を捨てず、広告領域へ広げたい

求人名から、確認に使った募集ページを直接開けます。

この3件は市場全体の採用率を示す調査ではありません。それでも、「営業経験があればWebマーケターになれる」という一般論より、どの営業経験がどの初期業務に使われるかは具体的に分かります。

法人営業3年以上なら、BtoBイベント施策が現実的な入口になる

OKANの求人はマーケティング未経験から挑戦できるとしていますが、法人営業3年以上に加え、営業領域で改善提案と施策実行を主導した経験を必須にしています。最初の仕事は広告運用ではなく、展示会やウェビナーの企画、制作進行、集客、ベンダー折衝、MQL・商談化率の分析です。

つまり、次の経験がある営業職には接点があります。

  • 展示会やセミナーを商談につなげた
  • SFAやCRMで案件数・商談化率を見た
  • 営業資料や訴求を変更し、結果を追った
  • 他部署や外部会社を巻き込んで施策を完了した

反対に、個人目標の達成だけで、施策を主導した経験がない場合は必須条件に届きません。「営業力」を抽象的に言い換えるのではなく、誰を巻き込み、何を変え、どの数字を追ったかが必要です。

営業を残したいなら、Web広告営業との複合職を選べる

アクセルマーケティングの募集職種は、ページ上でも「Web広告代理店営業」です。仕事内容には広告戦略やKPI設計、レポート分析が含まれますが、顧客提案、契約更新、新規営業も担当します。

これは「未経験から広告運用専任になる求人」ではありません。営業を続けながらWeb広告の知識と運用ディレクションを増やす入口です。

顧客折衝を減らしたくて転職する人には向きません。一方、経営者や顧客への提案は残し、商材をWeb広告へ変えたい人には候補になります。営業から離れたいのか、営業領域をデジタルへ広げたいのかで結論が分かれます。

広いマーケティング職は、初期業務の広さを受け入れられるかで決める

プレシジョンの求人はマーケティング未経験者も歓迎し、営業経験を歓迎条件に挙げています。業務はリード獲得だけでなく、データ抽出、PR、パートナー折衝、業務プロセス改善まで含まれます。

特定の広告媒体だけを運用したい人には広すぎる可能性があります。反対に、営業で顧客対応、資料作成、数値管理、社内調整を横断してきた人なら、複数の経験をそのまま照合できます。

ここでも「営業経験が活きる」だけでは足りません。求人にある業務ごとに、自分が実際に担当した事実を当てます。

求人業務営業経験から確認する事実
リード獲得・育成問い合わせ後の追客、休眠顧客の再接触、商談化の改善
データ抽出・分析売上、案件数、商談化率、失注理由を集計した経験
パートナー折衝販売代理店、制作会社、社内部門との調整
プロセス改善営業手順や資料を変え、前後の結果を確認した経験

経験がない欄をマーケティング用語で埋めるのは避けます。未経験歓迎は、未経験の業務を経験済みに見せてよいという意味ではありません。

「広告運用だけをしたい」なら、今回の3入口は外す

dodaはWebマーケターの求人を広告運用、SEO、SNS、CRM、アクセス解析など担当領域ごとに分かれると説明しています。未経験者向けではアシスタント、運用サポート、コンテンツ更新から始まる例がある一方、経験者向けでは広告運用や分析ツールの実務経験が条件になりやすいとしています。

出典: doda「未経験からWebマーケターになるには?」(2026年7月13日確認)

営業や顧客折衝をせず、入社直後から広告入稿・運用だけを担当したいなら、今回確認した3求人は一致しません。運用アシスタントなど別の求人を探すか、現職でWeb施策へ関われる機会を作る方が目的に近くなります。

応募する入口を一つ選ぶ

自分の条件選ぶ入口
法人営業3年以上で、改善施策を主導したBtoBイベントマーケティング
顧客提案を残し、Web広告へ領域を広げたいWeb広告営業・運用ディレクションの複合職
営業、データ、折衝を横断し、業務範囲の広さを受け入れられる未経験可の総合マーケティング職
広告運用専任を希望し、顧客折衝を避けたい今回の3入口は見送り、運用補助職を探す

応募候補が決まったら、その求人の必須条件だけを職務経歴と照合します。3種類すべてに使える自己PRを作る必要はありません。入口が決まらない場合は、越境キャリアの5つのルートへ戻り、転職以外も含めて選び直します。